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フォトモとは?

◀︎ カメラマンの稲垣純也さんのYouTubeチャンネルにて、糸崎公朗が「フォトモ」を制作するところを取材していただきました。たいへん分かりやすい動画ですので、ぜひご覧いただければと思います。

// フォトモの5つの特徴

3D写真の技術は19世紀に発明され、近年ではスマホのアプリなどのかたちで発展し続けています。しかしそれらを鑑賞するにはビューワーなどの装置やアプリを必要とします。これに対しフォトモは「ホントに飛び出す3D写真」なのでなんの装置もなしで鑑賞でき、実際に手に取って眺めることもできるのです。

写真の特徴は、「現実をそのまま写した」という「実証性」にありますが、あくまで二次元平面に過ぎません。一方で模型はモノとしての存在感がありますが、どれだけ精密に作り込んでも「実証性」は得られません。この点、フォトモは写真の「実証性」と、模型の「存在感」を兼ね備えており、その表現の可能性と応用範囲は無限大です。

フォトモはちょっとしたコツを掴めば誰にでも作れます。素材写真の撮影はデジカメはもちろんスマホカメラでOKですし、プリンターは家庭用の他、コンビニのコピー機も使えます。工作はハサミや両面テープなど、ありふれた道具や材料で行えます。一方でフォトモの表現は奥深く、上級者になるほど高度な作品にチャレンジできます。

フォトモの鑑賞体験は、視神経を刺激して脳を活性化させる効果があります。さらにフォトモ作品を作ることは、撮影から工作に至るまで総合的な運動感覚を刺激し、精神に安定をもたらす効果があるのです。

デュシャンによるフォトモの原型(1935年)

1990年代の初めから糸崎公朗により始められたフォトモの技法ですが、アートの歴史を調べると実はマルセル・デュシャンが1935年にフォトモの原型のような作品を制作していたり、日本の江戸時代にフォトモにそっくりの「立版古」という3D浮世絵があったり、そのようなアートの歴史の必然の上に、フォトモという表現が位置していることがわかるのです。

葛飾北斎による立判古